君の名前で僕を呼んで
こんばんは!
今日は話題作『Call me by your name (邦題:君の名前で僕を呼んで)』を観てきました。
わたしは器用なタイプではないのでネタバレになりますごめんなさい。
もともとわたしはあまり洋画を好まなくて、邦画ばかり観るタイプの人間で、この映画も話題にはなっていたけどほんとに最初興味がなかった。
たまたまinstagramを観ていたら予告が広告として流れてきて、わたしは昔から映画の予告を見るのが大好きで、YouTubeで何時間も見たりする変人なので、ただなんとなく見た。
そしたらまあなんと美しい映像と美しい青年。そして程よい沈黙。これは見に行かなくてはならないなと思った。
わたしが邦画を好む理由は、行間を読むことができるから。セリフが少なくていい、表情で伝わるといい、自分であれこれ考えて考えて考えるのが好きだから。
そして偏っているけど、わたしの中の洋画はドラマチックが過ぎるのだ。
だが、この作品は予告からただひたすら美しかった。
全てを見て、本当に言葉が出なかった。
余韻がすごくて、帰り道1人で歩きながら今歩いてる現実と映画により震えた心との乖離を、冷静であるにもかかわらず、すごく感じるほどだった。
あまりに美しく、あまりに切ない。
とっても苦しくてとっても愛おしくてとっても残酷だった。
体の熱を持て余すような感覚にも陥った。
あのラストシーンは本当に美しく、エンドロールまで完璧だった。
わたしが好きなシーンは、やっぱりWorld War Ⅰの記念碑のシーン。
エリオが "Because I wanted you to know”と繰り返すところ。
その繰り返しの表現が全て異なっていて、オリヴァーへの恋心の自覚を顕著に表しててすごく綺麗だった。
自覚したエリオの積極性にエリオの若さを痛切に感じるし、オリヴァーが抑制しようとするところもエリオ以上の愛情を感じるしとても愛おしいシーンにつながる大事な局面だと思う。
あと好きだなあと思ったのが2人の足のふれあい。
劇中で多々描かれるんだけどほんとに美しく甘美で官能的なんだよなあ。
ティモシー・シャラメの美しさがまた2人のラブシーンをしんどくさせない。ただ美しくただ切ない。
2人の体格の差がさらに性格とぴったりで、そこもとても良かった。
個人的にティモシーの体型がすごく好みで上裸のシーンめちゃくちゃ多いんだけど(夏だからね)素直に綺麗としか言えない。
アーミー・ハマーとの子の体格の対比。
余計に少年性を引き出すよなあ。
そして冬のシーンが出てくるんだけど、初恋の痛みを知って少し成長した陰のあるエリオ。最後の最後にまだ美しくなるのか!?と絶句しました。衣装も相まってとても大人になったんだなあと感じました。ちなみにスタイリングど好み。
夏に比べ大人になったように見えたこのエリオだからこそ、ラストシーンほんとにこんなに切なくなったんだなあと思う。切なすぎて心が痛かった。最後の最後にこのタイトルが本気で切なくて至高のものであると実感もした。
なんか長々と書いてみたけど、またよくまとまらなかった。
ただ心の熱と余韻を持て余す、ほんとに素敵な映画でした。映画を見た!!という確かな感触がさらに良かった。
原作を見終えてすぐに買ったので、しっかり読んで、また映画を見たいなと思う。