ウルトラC

好きなものを好きなだけ

ファントム

こんばんは〜〜

実は昨日人生初の宝塚キメてきました〜〜!

ちょっとその感想とか色々書きたいなあと思います!


2人の怪人

実はわたしかなりのオペラ座の怪人ファンなんです。

今年の2月に初めて劇団四季オペラ座の怪人を見にいったんですよ、それ以来ゾッコンで(笑)
劇団四季版のオペラ座の怪人、小説(『マンハッタンの怪人』も)、映画版、ロンドン記念公演版を網羅して、勉強の相棒は必ず映画のサントラなんですけど、この怪人ヲタが波及して、ヅカヲタの友人に頼み込んで今回『ファントム』みにいけることになりました、、、

さてさて、本題に入るのですが、なぜわたしがここまでハマったのかというと、ガストン・ルルーの1つの小説『オペラ座の怪人』から多くの2次創作が生まれ、それがポピュラーになってることが面白い!と思ったからなんです。
原作からミュージカルだけでも3つも異なるストーリーが生まれるのすごくないですか。しかも勝手に続話まで作っちゃってる人もいるしそれもまたミュージカルにしちゃってる。この原作のこの部分に着目するだけでこんなにものがたりが変わるのか!とその創作の柔軟性がとても好きです。
原作はミュージカルを見た人にはびっくりするくらい恋愛要素は少ないです。怪奇小説なんですよね、あれ。だからカラクリとかミステリー要素がかなり強くて、読んだ時、ええ?ってなりました。でもめちゃくちゃ面白いです。
それをより恋愛要素を増幅させて展開していくのが3つのミュージカルなんですけど、ほんと怪人の人物像が全く異なるのがめちゃくちゃ面白いです。
四季でやってるのがアンドリュー・ロイド・ウェバー版(あの有名な音楽はこっちですね)、宝塚でやってるのがアーサー・コピット&モーリー・イェストン版、あとケン・ヒル版があります。
わたしはまだケン・ヒル版を見たことないので、前者2つを比較してみると、ほんとに異なる。

宝塚でやってるファントムの怪人エリックはすごい人間らしいんですよね、そして残酷さはあるもののかなり純粋な印象を受けました。周りへの憎悪というよりは、醜い自分への憎悪の感情が強くて、それでも周りに期待してしまう自分が哀しく醜いと思ってるような印象を受けます。男役さんがあまりに中性的で美しいからというのもあるのかなあと。あと母への思慕が強く、親子愛をテーマに据えてるだけあって、そういったバックが純粋さを感じさせる要因でもあるのかなあ。だからこそその純粋さでクリスティーヌへの愛が歪んだ愛とは思えない。クリスティーヌの拒絶がない分綺麗なお話だし悲劇的に終わるなあという印象でした。

四季の怪人はもうね周りへの憎悪がすごい。全て周りのせいにしちゃうような利己的な部分もあるし、容赦がないんですよね。目的のためには手段を選ばない。だからこそクリスティーヌへの歪んだ愛が物語をドラマティックにするんですけども。ストーカーと言われてしまう原因なのかも(笑)そしてクリスティーヌが彼の顔を知る前の彼への感情が完全に宗教の信仰のそれなんだよなあ。そこが面白くて大好きなんだけど、唯一無二の絶対神だったからこそ、その醜さへの反動が強くなる。クリスティーヌの拒絶の仕方がもうかなりリアル。恐怖心を煽られる感じある意味現実主義的な感じがする。あと原作のスリリングさを持つのもこちらかなあと思う。そしてラストが悲劇的ではない。まだ物語は続くんだって感じがするんですよねえ。

同じ原作だから共通するシーンとか小道具とかたくさん出てくるんですけど、こんなに違うのか!と面白くって仕方がなかったです。

結論、どちらの怪人も良い。

宝塚の印象

雪組のファントムをしかも初観劇で7列目で見たんですけど、すごかった!
舞台装置がとにかく豪華で、こんなところにこれが!?こんなこと歌劇でできちゃうの!?が止まりませんでした。衣装、小道具もとにかく可憐。すごいんですよ、もう、、、
そしてファントムを演じた雪組トップスター、望海風斗さん。かっこよすぎました、、、
ほんと違う界隈だけどヲタクゴコロをくすぐってくるんですよ。
あと全員が女の人ってことで、女の人の喜ぶポイント、かっこいいと思うポイントを抜け目なく、そして何より嫌味なく網羅してる。ガチ恋とかじゃなくてめちゃくちゃ少女漫画なんですよね。
セリフの感じとビジュアル面が完全にベルばら世代の少女漫画なので、その時代の漫画好きは絶対宝塚好きだなあと痛感しました。(私は生粋のベルばらヲタク)
ほんとにカッコよくて可愛くて美しくて可憐でもう言葉失いました。
あと最後の大階段で羽?つけてシャンシャンもってスターの方たちが降りてきた時、これが昔から変わらない宝塚のエンターテイメント性か〜〜!と大興奮しました。

結論、これ見ずに女の子としての人生終えちゃうの勿体なさすぎる!

また違った演目や、ショーを見に行きたいです、、、
ヲタクホイホイでした、、、