ウルトラC

好きなものを好きなだけ

月の王様に

こんにちは。

長らくご無沙汰をしておりました。

今日は書かなくては!という衝動にかられ筆を執るので、完全に自己満足な記事です。

 

わたくしこの度、ご贔屓がトップスターになるという初体験をしました。

 

そうです、大好きな月城かなと様が月組の次期トップスターになることが発表されました。

発表は少し遅れて部屋で一人で見たのですが、あまりの喜びに膝から崩れ落ち座り込んでしまいました。人は本当にうれしい時、力が抜けてしまうんだな。そして待ち望んだ発表は一つだけでなく、お相手役を海乃美月様がなさるとのこと。私はこの二人が組んだ作品が大好きなのでそれも本当に興奮しました。

 

私がれいこさん(月城かなと様の愛称です)にはまったのは1年前の3月。突然部活動や学業がすべて止まったころです。わたしはいつも壁にぶち当たった時に何かに熱狂する節があり、この時は宝塚にはまりました。はまった矢先に出会ったのが、『ラ・エスメラルダ』というショー。中詰め後のシーレーンの場面で軍服に身を包み、悠々と銀橋を闊歩し歌っていらっしゃったれいこさんを見て、「何このイケメン⁉」となり、すぐに友人に確認したところ「月城かなと」というお方であると知りました。そこから、大好きな『星逢一夜』の新人公演で主役の晴興を演じていらっしゃったと知り拝見したところ、心の機微を丁寧に繊細に表現される方だと知り、その美貌もさることながら、「芝居」に魅了されました。台詞のない部分の表情であったり、目が効く方なのでその視線で感情を表現されるところ、その人間臭い芝居に瞬く間に夢中になりました。とにかく出演作を文字通り見漁り、どんどん好きになりました。悪役でも気の弱い役でもかっこいい役でも、どこか自分と共通する同じ人間なんだなと感じさせる自然さ、その人物の弱さや狡さを包み隠さずさらけ出し綺麗事にしない潔さと丁寧さが本当に大好きです。

 

好きになってたった1年。ド新規だという自覚はものすごくありますし、どうしてもっと早くこの方を知ることができなかったんだろうという思いは尽きませんが、それでもやはり、大好きな人の夢がかなう瞬間に立ち会えたというのはとても幸せです。本当に1年で映像と生観劇含め88作品を狂ったように見て、生で『ダル・レークの恋』で真ん中に立たれる姿を見て、この方が真ん中に立つ作品をもっと見たいと思って過ごしてきたので、見届けられること本当に本当にうれしいのです。遅すぎるなんてことはなかったんだと思う。

 

そして相手役の海ちゃん(海乃美月さんの愛称です)。れいこさんにはまったばかりの時にみた『アンナ・カレーニナ』で彼女を知りましたが、美しくて儚いのに、欲望や自分の感情に素直になるあまりに道を外していく、その堕ちていき方に圧倒されもっとこの人を知りたいと思った娘役でした。れいこさんの主演作のなかでも大好きな『THE LAST PARTY』のヒロインを務めておりましたが、ここでも見事に転落していく様を演じきっていて、生きながらも死んでしまっているようながらんどうの瞳が印象的で、さっきまであれほど力のある目をしていたのにここまで体当たりで演じ切ることってできるものなんだと驚いたことも鮮明に覚えています。わたしのイメージする娘役とかけ離れた体当たりの芝居をする一方で、ショーやフィナーレでは誰よりも美しく、自分の立ち位置をしっかり意識しながら、宝塚を見ていると観客みんなに感じさせるふるまいが完璧にできる娘役であるというのもとてもすてきだと思っていました。『Welcome To Takarazuka』で初めて月組を生で観劇した時にひときわ光り輝き視線を奪われたのが海ちゃんでした。

 

そんな二人が再び『ダル・レークの恋』で主演するということを知った時は、もう二人が真ん中に立つ姿は生では見られないんだろうなと勝手に思って悲しくなっていたのでとてもとてもうれしかったです。生で観劇して、ふたりの美貌や、それぞれ男役、娘役に憧れて追及し続けてきたということがわかる所作、陰の芝居や表情の作りこみ方のベクトルがものすごく相性が良くて、それぞれだけでは見えない世界が二人合わさることで広がっていくように感じました。

 

だからこそ、この二人がまだまだたくさん物語を紡いでいくことが約束されたのがとてもとてもうれしいのです。お二人の宝塚人生のなかで、れいこさんにとって海ちゃんが、海ちゃんにとってれいこさんが欠けてはならないパーツになるのがすごく幸せでたまらないのです。

 

いつか来るふたりの終着点までしっかり見届け応援し続けたいと思います。

本当におめでとうございます。私は本当に幸せです。