ウルトラC

好きなものを好きなだけ

麗しの世界

こんにちは。

なんだかんだで前回の記事で燃え尽き症候群なってました(早くないですか)

今日は前ほど肩肘張らずに書こうかなあと(笑)



この自粛期間でわたくし宝塚歌劇団にハマりました

このブログでも一度雪組ファントムについて書きましたが、あの時は「ファントム」そして「オペラ座の怪人」という作品に関連した舞台という見方で書いていたので、宝塚という世界について書くのは初めてかな。

ハマった経緯は簡単で、ファントムに連れて行ってくれたヅカヲタ友人宅へ泊まりに行き、しっかり布教されました(笑) 
わたしもしっかり韓国アイドルのヲタクなので、別の界隈といえども彼女の熱量に共鳴するところは多々ありました。なにか新しい世界を開ける時はやはりその世界を愛する人に魅力を教えてもらうのが一番だな、と。とにかく熱量が違いすぎる。
このときは友人が雪組を好きなことと、わたしが雪組の公演を見たということで、雪組公演ばかり見ました。
ショーを一度も見たことなかったので、Super Voyagerをはじめに見て、そのあとわたしの持って行ったオペラ座の怪人ロンドン記念公演とファントムを連続してみて比較して語り合い、はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!を見て、最後にGato Boniteを見ました。一日に見る量じゃねえなあ(笑)
もう帰る頃には曲は頭から離れないわ、望海さんにメロメロだわでしっかりハマりました。


正直ほんとハマるべくしてハマったなって言うのが今の感想。知れば知るほどなぜ今までこの世界を知らなかったのか!!!!という気持ちが止まりません。
では、ハマるべくしてハマったというその理由についてお話しします。

①わたしは生粋のミュージカル好き
②わたしは生粋の「カッコいい女」好き
③わたしは実はドレス好き

まず ①わたしは生粋のミュージカル好き について。
わたしはすごくすごくミュージカルが好きです。きっかけは幼い時に見た劇団四季の「ウィキッド」です。たまにしか見れない「贅沢」なものというのがわたしの最初のミュージカルの印象で、その豪華さがとてもとても好きでした。
で、大きくなってから再びミュージカルに魅了されるのはお馴染み劇団四季の「オペラ座の怪人」なんですが、どうしてこれほどまでに好きなのかというと、「生きている」から
映画やドラマと違ってやり直しが効かないし、その時その瞬間しか見られないものなので、役者がよくいう「役を生ききる」ことがより求められるとおもっていて、それを体現した舞台こそが役が「生きている」し、見ている自分自身に対しても「ああ、いま私生きてるな」って思うんですよね。その時に感じる熱量は本当に例えようもなく大きい。受け止め切れないほど大きい。その熱さに夢中になってしまいました。
そして「ふつうに生きててそんなに歌わないし」というのがミュージカル批判の常套句なんですが、いやそれはその通りだけどその歌にこそ魅力があるのにといつも思ってしまいます。胸踊るトキメキや、頭をぐるぐる渦巻いてしまう苦しみや、自分を忘れそうになる怒りなど、質量を持った感情をただ言葉に乗せるだけで表現するのって実はとても難しいのではないかなとおもっていて、どこかチープになってしまったりするのを映画やドラマでよく観るんだけど、歌に載せることで自然とその感情のその重さをダイレクトに観客に伝えられる、そういう力をもつんですよね歌は(ただ一定以上の歌唱力が必要であることは否めない)。
その感情の重さと「生きている」熱量がとてもとても好きです。そして、ミュージカル好きのわたしが宝塚にハマらないはずがないんですよ。漫画を舞台化したようなコテコテのラブストーリーももちろんあるんですけど、悲劇とか悲恋とか革命とかそういう重厚な重たいテーマの作品も上演するし、なによりその演目の数がめちゃくちゃ多い。劇団四季とかは版権の問題もあるんだろうけど、同じ作品を長スパンで上演するのでなかなか大阪や近畿圏から出ずに色々な種類の作品を見ることは叶わないし、音盤化することもないので、この点ディスクでも生でもたくさんの演目を見ることができる宝塚はやっぱりすごくすごく楽しい。


次に、わたしは生粋の「かっこいい女」が好きについて。
幼い時から運良く周りには凛とした素敵な女の子や女性がたくさんいたので、自立したかっこいい女性に強く惹かれやすい。大学生に入ってからはいろいろなところで「女性」の生きにくさを感じて、ミソジニーに結構敏感になり自分で勉強するようになりました。男女問わず自分をはっきり持っている人や自分の目標に向かって戦う人がとても好きなんだけど、やっぱり同性ということもあり、比較的そういう"女性"にすごく憧れて勇気をもらう。どんなジェンダーでも同等に見られていて正しく評価される土台がないからこそ、現実に存在するギャップの中でも強く輝く人がとても素敵だなと思う。
そういう中で、全て「女性」というのはかっこいいなとおもう。たしかに歌劇団の始まりの部分や「清く正しく美しく」という教訓にものすごく「女性らしさ」を消費している事実を無視して手放しに讃えるわけじゃないけれど、「あなた方(男性)が我々(女性やマイノリティと呼ばれる人たち)より能力が高いと思っていらっしゃるようですが、我々がかっこいいと思い惹きつけられる人物像は、そのような崇高な存在と考えていらっしゃるあなた方の中にも結局存在しないので、我々は自給自足します」というなんか思い切りのよさを感じて一層清々しい。そしてそれはきっと想像を絶する血の滲む努力がある前提がはっきりしている話なので、より説得力のあるカッコ良さだなとおもう。徹底的に「かっこいい」とは何か、「美しい」とは何かを考え一挙一動丁寧に作り込んで、みんなの憧れを体現する。舞台に立つ者を堪らなくカッコよく感じるのは当然である。
また、多くのタカラジェンヌさんが女役男役関係なく、宝塚の舞台を見て憧れてただひたすらにこの舞台に立つことをまっすぐに見つめ、努力し続けてきたひとたちなので、舞台上では全員目がキラキラして見える。そういう輝きもわたしを惹きつけるひとつである。

最後に、③わたしは実はドレス好きについて。
これほんとにみんなにびっくりされるのですが、わたしほんとにドレスを見るのが大好きで、自分が着たくて憧れるとかじゃなくて色使いや装飾や形にすごく心惹かれるんです。それに伴ったアクセサリーの使い方やヘアアレンジもすごく好きで。自分で全てイメージして鬘やメイクを考え、娘役さんはアクセサリーも自分で作るというのを聞いてなんて素敵なの!!!とうっとりしました。夢の世界です。
男役のコスチュームやスーツ、燕尾服もほんと最高で、みんなそれぞれが同じお衣装でもこだわりがあるのがすごく素敵だなあと思います。
『ONCE APON A TIME AMERICA』のデボラのフィナーレ衣装は本当にたまらないです…
あと『琥珀色の雨にぬれて』のシャロンのお衣装はどの衣装も素敵で、特に色使いと小道具の細やかさがグッときました…




こんな感じでしっかり沼へinしてるわけなんですけど、ほんと人生タイミングで、ほとんどの舞台は1本2時間半あるのでこれを見るだけの時間があるのが今しかないというのもあり、多分このタイミングで宝塚を知らなければこんなにはまらなかっただろうなあ。
いろいろあって(いろいろあって)一番好きな韓国のアイドルをいま純粋な気持ちで応援できないことやその他のグループへの熱も若干落ち着いてきたタイミングだったのでその点でも良かったのかな、と。
また自分のために素敵だなと思った男役娘役の方や、見た舞台の所感も書き留めようと思います。

ではこの辺りで、ご機嫌よう!